【エロゲ感想】マブラヴ (steam版)【âge】
皆様こんにちは。ワダです。
半年ぶりのブログです。
今回プレイしたのは2003年2月28日にâgeより発売された
「マブラヴ」です
言わずと知れた名作で、続編であるマブラヴオルタネイティブは2021年にアニメ化され、2期の放送も2022年の秋に放送予定となっています
今回プレイしたのは2016年に発売されたsteam版のためえっちなシーンはありません。
実は11月入ってすぐに購入したのですが、遊戯王の日本選手権やパワポケR、マスターデュエルなどなど別のことをしていたらいつの間にか2月になっていました
元々20年近く前の作品なので今回はネタバレなど気にしないでいこうと思います
Extra編
Extra編は主人公白銀武と個性的なヒロインたちによる学園ラブコメディです
最近ではあまり見ることがなくなりましたがエアインテークのキャラが多く、時代を感じます (最近だとウマ娘のダイワスカーレットくらい?)
いつも通り攻略順で
彩峰 慧 (CV: 永島由子)
感情をひた隠しているようで結構分かりやすいのがかわいい子
序盤こそうまくいっていましたが、途中から無神経なやり取りをしちゃうなど彩峰ルートでは武が精神的にかなり幼いという印象を受けました
ただそこから冥夜に諭され、自らの至らない点に気付いて一度は拒絶されてしまった彩峰ともう一度向き合う王道な展開が非常に青臭くて良かったです
というかどのルートでも冥夜が武のことを好きだと明言したうえで武に必要なことを諭していくところに物語の中で生きているのを感じられました
まさにこのシーンは冥夜の冥夜らしさを表している良いシーンだと思います (かなりグッときました)
彩峰はこの手のゲームにしては珍しく、過去に(実際は現在進行形で)主人公以外に好きな人がいるヒロインで、武がその相手と自身を比べて葛藤するのは新鮮だし、どことなく高校生らしさも感じました
改めて読むといい意味で「うわ~」というやり取りですが、ここまでの流れもあって武の成長に感動しながら読んでました
その後彩峰の抱えているものや過去などすべてを知ったうえで好きだと伝え、晴れて結ばれて病院でのこのやり取り
こんなん絶対””アレ””じゃん…からのシーンはなく
は?
深夜ですが素で「オイ!」と声が出ました
そしてエピローグ
普段そういうそぶりを見せない子がデレるのは最高やな!
榊 千鶴 (CV: 倉田雅世)
合唱コンクールの練習でちょっと男子真面目にやって!とか絶対言うタイプの子
眉毛がチャームポイントです
体育祭で親友でありライバルでもある茜ちゃんを事故とはいえケガさせてしまい学校で孤立してしまうところから話が始まります
普段から真面目で他を注意する立場なだけに、自分の非が分かっていながらも受け入れられず、他人とも共有することができないという誰しも一度は経験のある心境がリアルで、委員長らしくない少し泣き言めいたセリフが印象的でした
武は自身のどっちつかずな態度が余計追い詰めてしまったことを後悔しているところに、茜ちゃんのこのセリフが非常に良いな~と思いました
あまりに達観しすぎていて本当に高校生か?と
ただケガの話では終わらないのが委員長の厄介?なところで普段の態度や言動の原因が母親との関係と分かりさらにこじれていくのですが、そこで武のこのセリフ
委員会のルートは二人で成長していく姿が非常に青春していてよかったです
あと委員長のルートと言えば純夏との会話が幼馴染すきすきオタクとしては最高にエモーショナルだと思います
朝迎えに来て一緒に通学するのが純夏なりのアピールだったんだと思うとそれまでの通学のシーンの見方が変わり、迎えに行かなくていいよね?という確認が婉曲に自分の気持ちを伝えていてかつ武も自分の気持ちに気付いたでしょ?と投げかけているのが個人的に激エモポイントです
そのあとは一緒に学校サボってデートして
次の日にそれまでのサボりも含めて一緒に怒られて、でもその帰り道にちゃんと告白して
それから委員長の家に行き、感情も最高に高まり
ですがシーンはありません
分かってはいましたがキレました
珠瀬 壬姫 (CV: ひと美)
クラスのマスコット的な女の子
恥ずかしがり屋な一面もまたかわいいです
たまルートはひたすらたまを愛でるのかと思いきや、そんなことはなく
武が無責任だったもののいつも誰とも争うことなく、また周りにも同じものを求めているたまらしくない感情のこもったセリフにドキッとしました
その後の勝てないと思いながらやっていてもやっぱり負けるのは悔しいという告白は、すっかり熱を入れて何かに取り組むこともなくなってしまった自分からすると羨ましいなと思いました
それから万事OKとはいかないものの告白して、そのまま道場で盛り上がり…
やっぱりえっちシーンはありませんでした
御剣 冥夜 (CV: 奥島和美)
ある日突然目の前に現れた女の子
ここからがある意味本番です
実はマブラヴ自体は(正確にはオルタネイティブは)漫画を全巻読んだので話の流れや〇〇はだいたいこんなキャラというのは把握していました
その中でも冥夜は"なんとなく"好きなキャラでしたが、実際にゲームでじっくりプレイすることでキャラへの解像度が上がり、より好きになりました
他のルートで武の気持ちが自分に向いていないと分かってから、他を貶めることなく、それが他の子への気持ちに応えることになると分かっていても好きだからこそ武にみっともない真似はしてほしくないと思うところに冥夜の気高さや武への思いの強さが感じられて良いと思いました
それでいて少し天然も入っていて属性盛り盛りです
御剣財閥の次期当主として育ってきた冥夜が武と一緒に育ってきた庶民の純夏との金銭感覚や味覚などの違いにとまどいや壁を感じながら、それでも武の気持ちが自分に向くようひたむきに努力するのは、ある意味スポーツもののようなストーリーでとてもグッときました。主人公は武だけど
その後、なぜ突然現れた冥夜が武を好きなのか、また純夏の気持ちを知ったうえで冥夜と純夏どちらかを選ぶシーンはととの。を思い出させる究極の選択で印象的でした
ここまでグッとくるシーンは何度もありましたが、冥夜ルートのラストでとうとう涙腺が崩壊してポロポロ泣いてました。鷹嘴さん (専属の送迎係) が来るところとても良かったです
鑑 純夏 (CV: 田口宏子)
隣に住む幼馴染
ヒロインが幼馴染から女の子として見てもらうために必死になるのが個人的にめちゃくちゃ好きで、そのポイントをしっかり押さえていてよかったです
あとはいつも明るく振舞っている純夏が夜に武と窓越しで話すときは大人しく、少し悲しいような表情をしている普段とのギャップがめちゃくちゃ良いと思います
しかしどんなクソエモストーリーが用意されているのかと期待しながら進めてみると、まさかの冥夜ルートと半分以上 (温泉旅行のところ) が同じで「あれ?……」となってしまいました
まぁ冥夜ルートが終わってそのままの勢いで純夏ルートもやってたので、後半のやり取りのあたりで同じくポロポロ泣いてました
全体の感想
The王道の学園ラブコメで面白かった
です
ヒロインが何か問題を抱えててそれを解決してと、言ってしまえばよくあるストーリーですが、この手のゲームが久しぶりということもあり面白かったです
ヒロイン同士の掛け合いも適度にあり、それぞれのキャラが立っていて、また立ち絵の動きや背景など全体的に丁寧だと思いました
正直なところ、オルタネイティブを100%楽しむための一部、通過点くらいの気持ちで始めましたが、全くそんなことはなく単体でも非常に楽しむことができました
最初に書いた通りまさに王道的な内容で思春期全開の武が恋愛を通じて精神的に成長していく姿がとてもよかったです
少し残念だったのはsteam版でえっちシーンがなかったことと純夏ルートと冥夜ルートの温泉旅行のところがほぼ同じ内容だったことです
えっちシーンに関してマブラヴはWindows7版がありますが、数年前にやろうとしたところWindows8.1では互換モードでも動かなかったため、Windows8.1以降のOSでシーンあり(R18版)をやるには恐らくâgeの20thBOXのROMを手に入れるしかないと思います
当然現在は新品での入手はできないですし、メルカリ等での出品はありますがマブラヴ単品ではなく20thBOXでの出品なので「えっちシーンありがやりたい!」で手を出すのは難しい金額になっています(´;ω;`)
Unlimited編
Unlimited編はある日武が起きて外に出ると町は荒廃していて、学校に向かうと基地があり、人類は宇宙人と戦争をしていた…という突拍子もないところから話は始まります
基本的に一本道のストーリーで終盤の選択肢によって最後に会話するヒロインが変わります
序盤はミリタリーものとして楽しむことができました
武はひとまず訓練兵として生活することになりますが、元々普通の高校生なので訓練についていけません
見知った顔がいることに安心はするものの、その考えや価値観の差についていくこともできません
ただその中でだんだんと覚悟が決まって強くなっていく武がかっこよかったです
また何度か挫けそうになる場面もありますが、そのたびに仲間やまりも軍曹との会話がありますが、そのどれもが素晴らしいシーンだと思います
中盤からは戦術機と呼ばれる人型のロボットなど世界観や設定、それに関する訓練などがメインになります
いわゆるマブラヴのイメージらしくなってきますが、BETAとの戦闘もなく割と平和な感じで話が進みます
その後山奥で移住を拒否する人達の救助に向かう任務がありますが、そこでの冥夜のセリフが今だからこそよく考えなければいけないなと思いました
あまり政治的な話はしたくありませんが、まさに某国の状況をあらわしているなと
そして物語の終盤でオルタネイティブ5と呼ばれる地球を放棄して一部の人類で移住可能な惑星に移民する計画が発動してしまいます
これまでの選択肢によって最後会話するヒロインが決まり、さらに最後の選択肢でエンディングが分岐します
最後地球に残ることは死ぬことと分かっていながら、自身の移民の権利を愛するヒロインに渡す武とそのヒロインのやり取りでボロッボロに泣いてしまいました
これまでの過程があってこその感動で、今まで何も知らずオルタネイティブの漫画やアニメを見ていたことをかなり後悔しました
個人的に委員長との会話がかなり”来”ました
Extraと同じく自分に厳しすぎる委員長が武を想っていて、だからこそ泣きながら武を送り出そうとするところで鼻水がすごいことになるくらい泣きました
Extraをやってたあたりから涙腺がかなり緩くなってます
一方で最後の選択肢からエンディングまでの流れは言ってしまえばどのヒロインも同じで少しモヤっとしましたが、あくまでオルタネイティブ含めて完結すると考えればこの悲惨で救いようのない結末でよかったのかもしれないと思っています
Unlimited編全体を通して意外だったのはBETAが一度も出てこないことです
マブラヴと言えば例のグロテスクな画像 *1 が恐らく有名で実際自分もBETAのデザインが強烈だと感じていたのですがシルエットまでしか出てきませんでした
あとアニメでオルタネイティブをいきなりやるのは長さの都合上仕方ない部分もありますが、やはりExtraとUnlimitedもアニメなりダイジェストなりでやるべきだなと思いました
またExtraの感想でも書きましたが、Unlimitedも単体で面白いので進めるのが辛いと感じることはなかったですし、凝った設定や世界観のおかげで突拍子もないストーリーにのめりこむことができました。とても面白かったです
アニメ放送の時期になればsteamでセールなどやると思うので、そのタイミングでぜひプレイしてほしいです
こんな感じで今回の感想は終わろうと思います
既にオルタネイティブもプレイが終わっているので気が向いたら感想を文字におこして怪文書としてインターネットに放とうと思います
ここまで読んでいただきありがとうございました