備忘録の備忘録

天に冥府 地に魔道 踏まえし道は修羅の道

【遊戯王】2018年4月環境について(まとめ)

皆さんこんにちは。ワダです。

今回は2018年4月環境を自分なりに振り返る記事となります。

まず今回の記事で使用するデータは全てイザジンの結果から集計しました。

www.izazin.com

具体的に言うと、2018年4月制限が発表された3月14日以降のCS(3月17日のクオリテ杯以降)のベスト4までの結果からグラフ等を作成しました。

いくつかグラフを作成したので、1つずつ説明を交えながら振り返っていこうと思います。

簡単な振り返り

f:id:to-live-is-to-think:20180611152112p:plain

こちらは今期の環境全体を集計したグラフです。

テーマ名をいくつか省略しています。(オルター→オルターガイスト、ノイド→インフェルノイド)

またこの記事を読んでいる方にいるかは分かりませんが、「◌◌CSを××で結果残したのにグラフに無い…」と言う方がいるかもしれません。具体的にはロータスワンキルやトリックスター、ジャックナイツといったテーマは敢えてグラフに載せませんでした。その理由として、環境の振り返りに個人や一部のプレイヤーが使用して結果を残しているテーマは必要ないと考えたためです。これらのテーマを使用して結果を残した方には深くお詫び申し上げます。

前置きが少し長くなったので、振り返りに入ろうと思います。

やはり今期のトップはグラフから閃刀姫であると言えます。しかし2017年9月環境のSPYRALや2017年1月環境の十二獣のような一強環境では無く、魔術師やABCと言った様々なテーマが結果を残している、群雄割拠の環境だったと思います。

本編

個人的にこのグラフから分かる情報だけでは振り返りとして不十分だと思うので、もう少し踏み込んだ振り返りをしようと思います。

まず3月14日から、記事を書いている6月11日までに発売したパックや構築済みデッキを挙げます。

・STARTER DECK 2018(3月24日発売)

・CYBERNETIC HORIZON(4月14日発売) →以下「CYHO」

・COLLECTORS PACK 2018(5月12日発売) →以下「CP18」

デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編3(6月9日発売)

以上の4つとなります。

これらの中で自分が環境に影響を与えた、与えうるパワーを持っていると判断したカードは以下の3枚になります。

・閃刀姫ーハヤテ(CYHO収録)

f:id:to-live-is-to-think:20180611155519j:plain

言うまでも無く閃刀姫での採用がメインです。

このカードの登場により、閃刀姫はデッキの安定、ET・EDにおける勝率の向上等の恩恵を受けたと思います。

・ヴァレルソード・ドラゴン(CYHO収録)

f:id:to-live-is-to-think:20180611160808j:plain

様々なデッキで使われました。

閃刀姫では新たなワンキルのパターンに、展開系のデッキでは相手に送りつけたイヴリースの自爆を防ぎ拮抗勝負のケア等の使い方があります。

・トポロジック・ガンブラー・ドラゴン(CP18収録)

f:id:to-live-is-to-think:20180611155537j:plain

展開系のデッキの終着点になるカードです。

このカードの効果を自分のターンと相手ターンに起動することで4ハンデスするのが主な使い方になります。

しかしガンブラーハンデスまで通ると言うのは、そもそも誘発等の妨害を貫通し展開し切っている場合なので、エクストラの枠をオーバーキルするために割くのは…と言う事もあり、採用率はそこまで高く無かったと思われます。

 

以上の3枚を考慮して、自分は今期を環境初期、CYHO発売~CP18発売前(環境中期)、CP18発売以降(環境終期)の3つに分ける必要があると考えました。そのためグラフもその数だけ用意しました。

またテーマによっては複数の型があるので型ごとに集計も行いました。例えば閃刀姫であれば、純閃刀姫、召喚獣閃刀姫、魔王閃刀姫の3つがあります。また後でも述べますがABCはCYHO発売~CP18発売前の終盤から60枚型と言うのも流行り始めます。グラフのABC(40枚)とは40枚+数枚程度の型を指し、ABC(60枚)と言うのは芝刈り等を使う型を指します。

・環境初期

f:id:to-live-is-to-think:20180611162855p:plain

こちらのグラフが環境初期の集計結果となります。期間で言うと3月14日~4月13日です。

環境初期でまず触れるべきは召喚閃刀姫の存在だと思います。

召喚閃刀姫とは召喚獣のワンキル力を活かした後手を取るデッキです。前期の2018年1月環境には植物ワンキルと言うデッキが存在したため後手を取るデッキは好ましくないと考えられていましたが、アマリリスが禁止となり先攻ワンキルされ負けと言う事はなくなりました。そのため環境初期は後手を取ってくるデッキを使う方が一定数いたという印象です。その中でも召喚閃刀姫は後手でのワンキル力だけでなく先攻でのカリギュラを含めた制圧も出来るため、他の後手を取るデッキと比べて完成度が高かったと思われます。

しかし先攻有利とされる遊戯王、召喚閃刀姫が結果を残すのは環境初期だけとなっています。

また召喚閃刀姫が流行る中、ロータスワンキルと言うデッキも開発されます。
これはサクリファイスロータスの蘇生を活かして、トポロジックボマードラゴン、トロイメアケルベロストリックスタースイートデビルを盤面に揃え、スイートデビルのバーンで先攻ワンキルをするというものです。

f:id:to-live-is-to-think:20180611164248j:plain

f:id:to-live-is-to-think:20180611165544j:plain

植物リンクと違い、墓地の植物の枚数に関係無くバーンを与えるので流行るかと思われましたが、エクストラが15枠固定だったり、植物リンクと違って後手のパワーが低いなど、柔軟性に欠ける事から流行ること無く姿を消していきました。

最後にグラフから分かる事として、やはり純閃刀姫の使用率が高く、入賞数も多かったと言う事ですが、使用者の割には勝っている人が少ないという印象でした。(CSの全体分布までイザジンで分かれば入賞率とかも分かったのですが掲載されておらず、CSごとにTwitterから分布を掘り出すのが億劫でやめましたm(_ _)m)

環境初期まとめ

・後手を取るデッキが少し息を吹き返した

・先攻ワンキルも開発されたけどあまり流行らなかった

・やっぱり純閃刀姫の入賞数が多かった

・CYHO発売~CP18発売前

f:id:to-live-is-to-think:20180611171511p:plain

こちらがCYHO発売~CP18 発売前のグラフです。期間で言うと4月14日~5月11日です。

5月の頭にはGWがあり、多くのCSが開催されました。

まず環境初期と比べて閃刀姫は純だけとなりました。閃刀姫ハヤテとヴァレルソードの登場によって純でもライフを一気に取ることが出来るため、敢えて後手を選択する召喚閃刀姫や事故要因にもなるディアボロスを入れた魔王閃刀姫の入賞率は0となってしまいます。(元々ビット+チューナー+コストでチャンバライダーを用いたワンキルも存在したため、ライフを取るのが遅いデッキでは無かったですが…)

また彼岸の入賞率が0になりました。これは彼岸を使用していた上手いプレイヤーが皆閃刀姫を使い始めたため、そもそも分布が0に近い状態になったためです。

自分はオルターガイストを使っていて、環境初期は閃刀姫に対して苦手意識はありませんでしたが、この時期から閃刀姫がメインにサイクロン等を搭載するようになり、またビットスタートでもハヤテでレイを落としてくるため突破が困難になったりと、閃刀姫の対面が不利になったと思います。

またABCも芝刈り型が流行り始めます。先攻はキャノンソルジャーによるワンキルが出来、後手でも芝刈り等により後攻の不利を無視できるパワーの高いデッキだと思います。(そもそも60枚デッキがパワカ詰め込んだデッキだし、後手も強いのは当然と言えば当然ですが、完成度も非常に高いデッキだと思います)

ABCがサイドにシャドールフュージョンを搭載し、閃刀姫はビットやシャドールフュージョンの対策に応戦するGを積み…とサイドデッキの変化もあり、環境の変わるスピードがとても早かったと思います。

 

環境中期まとめ

・閃刀姫は純だけに…

・芝刈りABCなんてのも流行り始める

・閃刀姫を中心にメタゲームが回り始める

・CP18発売以降

f:id:to-live-is-to-think:20180611173923p:plain

こちらがCP18発売以降のグラフです。期間で言うと5月12日以降です。

正直中期と比較してCSがあまり開催されていないため、テーマが少なくなっています。

やはりと言うべきか純閃刀姫の入賞数が一番多くなっています。

敢えて触れていませんでしたが、魔術師も中期からずっと2番手と言うポジションにいます。と言うのも魔術師は閃刀姫に対して星霜による対象耐性や、そもそもP召喚による横並びの展開が出来る点から有利であるためです。

トポロジックガンブラードラゴンですが、先程述べた通り、採用率はあまり高くありませんが、サイドに採用して選択権がある時のみエクストラに入れるというプランが見られました。ガンブラーがあまり流行っていないため、サイドにラーの金玉も見られます。

f:id:to-live-is-to-think:20180611180839j:plain

またこの時期はブロック予選もありました。Twitterで結果のツイートを漁ってみると閃刀姫で選考会の権利を得る人が多かったです。

環境終期まとめ

・やっぱり閃刀姫がナンバーワン

・閃刀姫に強い魔術師も入賞数が多い

ガンブラーはそこまで流行らなかった

・最後に

今期ももうすぐ終わりで、この記事の数日後には制限改訂が発表されていると思います。自分は前期からずっとオルターガイストを使っていましたが、思い返せば今までで一番遊戯王を考えていた時期かもしれません。それだけ今期は面白かったです(墓穴とFWDは何とかして欲しいと思いますが…)。数年後に誰か2018年4月環境のゲートボールのCSとか開いてくれませんかね…

また今期は多くの方と知り合う事が出来たのが自分の中では一番の収穫だと思っています。やはりカードゲームはコミュニケーションが重要だと考えているので。

こんな感じで今回の記事を締めくくろうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。